プロジェクト公募の成果(AB0606)が東大でリリースされました!
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発表概要
東京大学大学院理学系研究科の鈴木庸平准教授による研究グループと、国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)火星帰還試料安全評価プロトコル策定作業部会(SSAP)の委員は、2022年に同作業部会が公開した安全評価体系の改良を行ってきた。改良の理由として、岩石と水が接触した部位から火星生命の痕跡が検出される可能性が極めて高いが、粘土の生成により生命痕跡のシグナルの取得が妨害される問題があげられるためだ。そこで、同准教授の研究グループが微生物の生息を発見した地球上の玄武岩中の粘土を含む部位を用いて、さまざまな分析手法を試験した。その結果、赤外線の照射により、粘土と微生物の同時検出に成功した。今後、火星帰還試料に類似した地球の岩石で分析法の適用性を評価することで、火星生命検出技術が飛躍的に向上すると期待される。
(東京大学のリリースより引用)
詳細は東京大学のリリースをご参照ください。
論文情報
論文誌:International Journal of Astrobiology
論文タイトル:Submicron-scale detection of microbes and smectite from the interior of a Mars-analogue basalt sample by opticalphotothermal infrared spectroscopy
著者:Yohey Suzuki*, Frank E. Brenker, Tim Brooks, Mihaela Glamoclija, Heather V. Graham, Thomas L. Kieft, Francis M. McCubbin, Mark A. Sephton and Mark A. van Zuilen
(*プロジェクト公募採択者)