東京大学にて、ABCプロジェクト研究(AB311023)の成果がリリースされました。

「常識覆す成果」海底地下の岩石1cm3当たりに100億細胞の微生物


  • 海洋地殻上部を構成する玄武岩を対象に、岩石内の微生物細胞数を計測する技術を開発し、玄武岩の亀裂内部を調べた結果、亀裂を埋める粘土鉱物に、極めて高い密度(例えると人間の腸内と同等)で微生物が生息していた。
  • 岩石内のDNA や脂質を詳しく調べた結果、従来考えられてきた無機物がエネルギー源の独立栄養生物ではなく、有機物をエネルギー源にしている従属栄養生物に分類される微生物であると判明した。
  • 海洋地殻上部の玄武岩は、火星の表面の大半を覆う岩石でもあり、岩石と水が反応して形成される粘土鉱物も同じ種類であることから、火星の岩石内にも類似する生態系が存在する可能性が示唆された。

(東京大学リリースより)

 

論文情報:

雑誌名 COMMUNICATIONS BIOLOGY
タイトル Deep microbial proliferation at the basalt interface in 33.5–104 million-year-old oceanic crust
著者 Yohey Suzuki, Seiya Yamashita, Mariko Kouduka, Yutaro Ao, Hiroki Mukai1, Satoshi Mitsunobu, Hiroyuki Kagi, Steven D’ Hondt, Fumio Inagaki, Yuki Morono, Tatsuhiko Hoshino, Naotaka Tomioka, Motoo Ito
DOI 10.1038/s42003-020-0860-1
URL https://www.nature.com/articles/s42003-020-0860-1